紅の風

□紅の風
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十「いいか。明日の祭りは真選組総出で将軍の護衛につくことになる。将軍にかすり傷一つでもつこうものなら俺達全員の首が飛ぶぜ!そのへん心してかかれ」



明日の祭りには何故か将軍も来る。なんか将軍のためにカラクリ芸をどっかのじいさんが披露するみたいだ。



十「間違いなく攘夷派の浪士どもも動く。とにかくキナくせー野郎を見つけたら迷わずブった斬れ。俺が責任をとる」



『マジでか。あたし、前から将軍のこと胡散臭いなァって思ってたんだ。明日将軍に出会ったら斬るから。頼みますよ』



十「オーイみんな、さっき言ったことはナシの方向で」



なんだよ、せっかく斬れると思ったのに。



十「それからコイツはまだ未確認の情報なんだが、江戸にとんでもねェ野郎が来てるって情報があんだ」



総「とんでもねー奴?一体誰でェ」



十「……攘夷浪士の中で最も過激で最も危険な男…高杉晋助だ」



『高杉…晋助か……』



懐かしい名前だなぁ……









“松陽先生ー!!”



“どうしたんですか?瑠依”



“銀時がいじめるー”



“なっ!!いじめてねーよ!!”



“銀時、あれほど瑠依をいじめるなと言ったではないですか”


“フッ(ボソッ)ざまぁ(ニヤリ)”



“今笑ったよ!!こっち見て笑ったよ!!”



“うわーん、松陽先生ー!!”


“まったく銀時は……”





“なんだァ?また銀時が瑠依をいじめたのか”



“何をしているのだ銀時”



“晋助!!ヅラ!!”



“ヅラじゃない!!桂だぁぁぁぁぁ!!”









『あの時は楽しかったなぁ……』



もう…戻れないけど……
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