紅の風
□紅の風
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勲「ウィース」
ガララ
近藤さんが入ってきた。
勲「おお。いつになく白熱した会議だな」
近藤さんは左頬を怪我していた。まるで殴られたみたいに。
土方さんは、呆れた顔をした。
勲「ん?どーしたの?」
十「ハァ」
*****
総「なんですって?斬る!?」
『斬るんだ……』
あたしたちは、外にでて銀髪の侍を探していた。
十「ああ、斬る」
総「土方さんは二言目には“斬る”で困りまさァ
古来、暗殺で大事を成した人はいませんぜ」
十「暗殺じゃねェ堂々と行って斬ってくる」
『え?逝ってくれるの?』
十「字が違えよ、字が」
?「おーい兄ちゃん、危ないよ」
上からダルそうな声が降ってきた。
十「!」
ブオッ
土方さんめがけて木材の束が……
十「うぉわァアアアア!!」
ガシャン
土方さんは顔を青白くさせながら急いでよけた。
十「あっ…危ねーだろーがァァ!!」
土方さんは、木材をよけた衝動で尻餅をついていた。
?「だから危ねーっつったろ」
十「もっとテンションあげて言えや!わかるか!!」
梯子から下りてきたのは、集英建設のヘルメットをかぶった……
?「うるせーな、他人からテンションのダメ出しまでされる覚えはねーよ」
池田屋の時のパーマだった。