紅の風
□紅の風
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あたしたちは、幕府の高官の身辺警護に来ていた。
あたしは、一通り見廻って総悟と土方さんの所に戻った。
戻った時、案の定総悟は寝ていた。
もちろんあのアイマスクを着けて…
十「こんの野郎は…寝てる時まで人をおちょくった顔しやがって。オイ起きろ コラ。警備中に惰眠をむさぼるたァどーゆー了見だ」
総「なんだよ母ちゃん、今日は日曜だぜィ。ったく、おっちょこちょいなんだから〜」
総悟はアイマスクを外して言った。
十「今日は火曜だ!!」
母ちゃんは否定しないのか土方さん……
十「てめーこうしてる間にテロリストが乗り込んできたらどーすんだ?仕事なめんなよコラ」
土方さんは総悟のほら、あれ…首に巻いてる白い奴を掴みながら言った。
総「俺がいつ仕事なめたってんです?」
総悟は急に真剣な顔になった。しかし、言った言葉は
総「俺がなめてんは土方さんだけでさァ」
もちろん土方さんは怒るわけで
十「よーし!!勝負だ。剣を抜けェェェェ!!」
ガン、ガン
総・十「「い゛っ」」
近藤さんが総悟と土方さんの頭を殴った。
勲「仕事中に何遊んでんだァァァ!!お前らは何か!?修学旅行気分か!?枕投げかコノヤロー!!」
ガン
勲「い゛っ」
近藤さんもガマガエルみたいなのに頭を殴られた。
?「お前が一番うるさいわァァァ!!ただでさえ気が立っているというのに」
勲「あ、スンマセン」
?「まったく、役立たずの猿めが!」
ガマガエルは何処かに歩いていった。
総「なんだィありゃ、こっちは命がけで身辺警護してやってるのに」
十『「総悟(お前)は寝てただろ」」』