豆腐

□今日も君に恋をする
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「…う、っう」



僕の胸で泣いているゆう。


でもそれは僕のために流した涙ではない。



「大丈夫。きっともっといい人がいるから。」







子供の時からの付き合いの僕たちは、まるで兄弟のように仲が良かった。


でも、関係はそこまで。


友達以上の関係なんて考えてもみなかった。


いつもこうやって僕じゃない誰かに告白して、うまくいかなくて、僕の胸に泣きにくる。


それがいつもだった。


僕も何も思わなかったし、ゆうとも友達以上の関係なんて求めたことなかった。





中学までは。








......













中学3年のとき_



この日もゆうが好きな人に告白するときだった。


中学最後だから、告白して高校生活楽しむんだってはりきって出て行ったのに。





僕は帰ってきたゆうの姿をみて一目でわかった。



「ゆう、おいで。」



ゆっくりと近づき抱きしめると、さっきまでの自信はまるでなく体は小刻みに震えていた。



つらかったんだな。



いつもだったらそう思うだけなのに。


なぜかこの日は僕の胸も無性に傷んだ。


震えるゆうを見てるとつらくて、守ってやりたいと思っていた。





今までなかった感情がその時初めて芽生えた。



「ゆう…」
















あれから3年。





高校になって、ゆうにも彼氏ができた。


でも、長続きはしないことが多くてそのたびに僕のもとへ泣きにきた。




3年経った今でも、僕は何も変わらずこうして君を抱いて慰めることしかできない。



この関係が壊れるのが怖くて言い出せないまま時が過ぎてきた。





でもいつかきっと伝えて、




今度は僕のもとに泣きにくるんじゃなくて








笑顔の君にしてみせるよ。








End.
 

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