ポラリスの星の下で

□始まりの章
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第1話 ポラリスの片割れ、審判者


*ノアside*



救いの塔、遙か上空に拠点を置く天の機関クルシス。

そのトップに立つミトス・ユグドラシルは玉座にて妖美な笑みを浮かべた。



「もうすぐ・・・もうすぐ、我が野望が果たされる」



夢の器が手に入る。・・・そして、


シュン



「お呼びでしょうか、ユグドラシル様」



ワープ装置より1人の青年が現れた。1度深く頭を下げ、ユグドラシルの元へ行く。ユグドラシルは待ちわびたとばかりに柔らかな笑顔を見せ、手招きをする。



「急に呼び出してすまないね、ノア」

「いいえ、これが俺の仕事ですから」

「・・・もうすぐ神子一行が到着する。今回の神子は姉さまび固有マナに1番近いと前に話したね?特別に私自ら地上に降りる。ノアには私の護衛と神子以外の者の抹殺をしてもらいたい。いいかい?」

「もちろんです。どこであろうとついていきますよ」



ノアはフワリ、と少年のあどけなさを感じさせる笑みで答えた。ユグドラシルはノアの頭を優しくなでた。



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