ポラリスの星の下で
□始まりの章
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かつて世界の中心に マナを生む大樹があった
しかし争いで樹は枯れ かわりに勇者の命がマナになった
それを嘆いた女神は天に消えた
この時女神は天使を遣わした
『私が眠れば、世界は滅ぶ。私を目覚めさせよ』
天使は神子を生み 神子は天へ続く塔を目指す
これが世界再生の始まりである
また 神は新たな天使を生んだ
漆黒の衣を纏い 鮮やかな紫翼で舞い降りる天使
銀の髪 蒼の目 崩れることのない端正な表情
生きとし生きるものを魅了し
生きとし生きるものを罰する
故に彼 審判者なり