黒バス
□マネージャー希望です
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「ねぇ澪ちゃん」
利き手にフォークを持ち話かける紗希
「ん?何?紗希」
箸で煮物を口に運びつつ答える澪
「部活!何にするか決めた?」
あ、その煮物美味しそう!この春巻きと交換しよ!
しょうがないなぁ、はい
ありがと!
「…で、部活だったよね?決まったよ紗希は?」
「私はね!マネージャー!バスケ部の!」
「え、紗希もマネージャー!?」
「えっ?そうだよ?澪ちゃんもバスケ部のマネージャー!?」
「バスケ、やってたからねマネージャーしたいなって」
少しまつ毛を下げていう澪に紗希は疑問を持った
「澪ちゃんはバスケ、しないの?」
思ったことをポツリと呟いた
「…さ、早くご飯食べて入部届出しに行こうよ」
一瞬丸くなった目と少しの沈黙
そのあと何事もなかったように話を逸らした澪
紗希は何か言ってはいけないことを言ってしまったのかと考えた
【バスケ、しないの?】
その言葉に潜められた事実に
澪の秘密を見出し
まだ、聞いてはいけないのだろうと思った
「さ!早く食べ終わらないと!昼休み終わっちゃう!」
今はまだ…いつか真実を聞けることを信じて
紗希は澪に笑いかけた
END