黒バス

□休日
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帝光中バスケ部に入部して数週間がたとうとしていた

最近はもう部活にも大分慣れてきた



そんな今日は先生が顧問、監督とどちらも居ないため急遽休みになった


予定をいれていない部員たちは大半の者が暇をもて余していた


青峰紗希と白川澪も暇をもて余していた



今日はゆっくりとした休日をおくれると少女たちは思った









ふんふーん、と鼻歌を歌いながら

エプロンに身を包み小麦粉の分量を計っている紗希


馴れた手付きでテキパキと作り進める

「おい紗希、何つくってんだ?」

「あ、大ちゃん、あのね今、絞りだしクッキー作ってるの!出来たら呼ぶね?」

「おー出来たら呼んでくれー」

そういってまた自室へ戻って行ってしまった

今日は沢山作る予定なので急いで再開する


取り合えず生地が出来上がったので少し休憩する

このあとは生地を絞りだし用の入れ物に入れ絞っていく


ニュッと絞る、絞る、絞る

絞って絞って、プレートにいっぱいに絞ってもまだ生地はたくさん余っている

温めておいたオーブンに入れ焼く



数分後いい香りがしてきた

そろそろ大ちゃんが匂いに釣られてやってくるからお茶を淹れてまっていよう

そう思い紅茶を淹れ始めた

焼き上がるまで後5分――――――…














今日は突然の休日

何時もならテツと何処かに行く約束をしているが今日は何もいれていない


取り合えず財布の中身を確認し

お金に余裕があったので面白い本を探しに、財布、携帯…

必要な物をカバンに詰めて家の扉を開けた



近所の本屋に入り、文庫本コーナーへと歩みを進める

新刊をみるが気になるものはない

他のは…と探していると一つの文庫本に目が止まる


内容はミステリーと王道だったが内容が面白そうだったので買うことにした

まだないか…

お気に入りの作家さんの新刊は…

とみてみたが少し高かったので諦める事にした



まだ時間は沢山あるため、洋服をみに、ショッピング街へ歩み進める

お気に入りのお店に入り色々みていると可愛いワンピースを見付けた

試着してみたが、サイズもぴったりで派手過ぎず地味過ぎず、といい感じだし、値段も思っていたより手頃なので買うことにした



時計をみるとそろそろお昼でお腹も空いてきた

マジバへ行きハンバーガーセットを買う

やはり昼時なので混んでいる


カップルが退いたのでそこに座って食べていた

後はポテトだけになったトコロで声を掛けられた

「澪」

「あ、テツ、座る?」

「はい、お願いします」

「テツ、またバニラシェイク?」

テツのプレートにはいつものごとくバニラシェイクだけ

澪は幼馴染の食生活が少し心配になる

「はい、大丈夫ですよ」

「いや…見てる方が大丈夫じゃないから、ほらこれも食べて」

差し出すのはポテト

黒子は澪の目を見て断れないと判断すると

一緒に食べましょうと1つポテトを摘まんだ















「ねぇ、美味しい?大ちゃん」

「んぁ?ああ上手い上手い」

「ムー微妙ー」

「何だよ上手いんだから上手いって言ってんじゃねーか」

「…ありがとう、私さっちゃんも呼んでくる!」










「ねぇ、テツ久しぶりにゲーセン行かない?」

「あそこのですか?」

「うん!久しぶりにD・D・Rしようよ!」

「わかりました、行きましょう」

負けませんから、と左手を差し出した

これじゃカップルみたいじゃない…

と思いつつ右手を差し出し幼馴染の左手と重ねた









たまにはこんな休日も良いな、なんて





END
 

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