黒バス

□金髪の君
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少女たちは急いでいた

次の授業は体育でグラウンドでサッカーをする

体育は2クラス合同でする

そしてこの学校は何もかもが広いため、グラウンドも広かった

小さな少女たちは遅刻ギリギリで走ってはいるがグラウンドまでの距離は長かった


「もぅ、もっと急いで!」

「も、無理ぃー!体育する前に疲れちゃうよー!」

「あぁーもぅ!何でこんなに広いのよ!」


文句を言いながらも足を止めない二人


走っていたら、途中から声が聞こえた


「遅刻っス〜!」

「…もう一人居るみたいだね」

「そう、だねっ、!」

ホントに体力ないなーと思いつつ

足を止めない澪の視界に

先程の声の主と思わしき人が居た



良いこと思い付いた…!

「紗希、良いこと思い付いたよ」

「良いことって?」

ニヤッと澪の口角が上がった

「あの人に乗るのよ」

「へ!?あの人ってあの人?」

「そう。その方が絶対速いから!」

ちょっと行ってくる、と先程より早く走る

そしてもう一人の遅刻しそうな…
金髪の彼に話し掛ける


「ねぇ、ちょっとお願いがあるんだけど…」

「何っスか!?今急いでるんっスけど!」

「知ってるわよ!私達も急いでるの!」

「たち…?…あぁ、あの子っスか」

「そう、あの子走るの遅いから、貴方の背中に乗せてあげて」

「はいっス…てえ!?は!?」

「よし!紗希!良いって!」

ホントにー?と笑顔で走ってくる紗希


金髪の彼は紗希の小ささに驚いてるみたい

まぁ、良いって言ったから断れないからね
コレで遅刻せずに済む!


金髪の彼の背中に紗希を乗せ、走りながら彼と話をする




「ねぇ、名前なんて言うの?」

「え!?俺のこと知らないんスか!?」

「?知ってる?紗希」

「えぇ?知らない…と思う」

ほら、と急かすと

「黄瀬涼太っス」

「ふーん…私は白川澪」

「青峰紗希です」

よろしくっス!でも俺のこと知らないなんて驚きっス〜

と話す彼…黄瀬くんに疑問を抱く

「黄瀬くんって自己中?」

「えぇ!?違うっスよ!?俺モデルやってるんスよ!」

ふーんモデルねー

「興味ないなー」

「私もー」



ぐだぐだな話をしながらも足は休めない



もうすぐグラウンドにつく









END
 

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