SUMMER WARS!

□初対面、
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ついに、やってきた。




名・古・屋――――!!!




待ち合わせ場所は銀の時計前。

5分前に着いた。良かった、遅刻しなくて。


直美さんに電話しなきゃ。


「もしもし、無事着いた?」


『はい、おかげさまで。銀の時計前でいいんですよね』


「そうよ。誰かいる?」


いる。1人いる。

後姿だけど。


『背が高い人が1人います。』


「そう、じゃあ…キングカズマって言ってみて。そしたら私に代わってみて!」


『え!そそんな!!!』


意味わかんないですから!!!

その人はキングカズマのファンなのかな?




時計を見れば、ちょうど待ち合わせの時間。


ケータイからは、「早く早く!!」と直美さんの声。


しょうがない。



私は背の高い後ろを向いた人に声をかけようとした。





が、ケータイが消えた。




『え、お化け?!』



「直美おばさん、見つけたよ。…うん。」




あれ。


ポカンとしている間に電話は切られ、私に戻ってきた。


「じゃあ、行くよ。」



『へ?』


手荷物を私からとり、彼は歩き始めた。



私はキャリーバックを転がしながら後を追った。





背が高いから、足が長いんだろう。

歩くの速いな!!!


おかげで私は小走り状態。



そんな私に気付いたのか、彼は歩幅を合わせてくれた。










少し歩いて、住宅街へ。





・・・ここまでずっと無言。


なんか話題を探さなきゃ!!!



と、いきなり彼が



「名前は?」



良かった〜


『田村百香です。7日間お世話になります。あなたは?』



「池沢佳主馬。佳主馬でいい。」


『私も百香でいいですよ!よろしくお願いします!!!』




「ここ。」




そんなことを話しているうちに佳主馬が止まった。




どんっ!



「ねぇね、いらっしゃい!!!」




足に違和感が…






足元を見ると、




かわいい女の子がいました。




(ねぇね″って、反則でしょ・・・かわいすぎる!!!)
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