月の姫という者〜始まりの時〜
□作られた出会い
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「モモカ!!!」
振り向くとそこにはいつもの男が笑顔で立っていた。
『・・・何?』
「んな怖い顔すんなよ〜〜。オヤジからの仕事貰ってきただけだって」
そう言われ、渡された資料をざっと見る。
『ボンゴレ・・・』
「そう。なにげに強くて俺じゃ手におえないからモモカに、だってさ。
あと、情報集めたら”殺っちゃえ”だと。」
『これで最後。わかってるわよね。』
「分かってる分かってる。親父にも言ってあるから安心して」
『…そう…』
私は手に持っていた資料を投げ返してその場から離れた。
『もう少し、もう少しで実現できる』
どれほどその日を待ち望んでいたことか。
それもあと1回の所まで来ているのだ。
…何としても成功させてみせる。
ボンゴレファミリー暗殺の仕事を――――――