月の姫という者〜始まりの時〜
□作られた出会い
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『私、もう一生泣かないから―――――』
あれからどのくらいたっているのだろうか。
長かったようにも、短かったようにも感じる。
とにかく、毎日見聞きするものはどれも同じことのようにしか感じなくて、同じ道を何度も歩いているようだった。
時間だってそう、私の中では時計はあの時のまま。
心がないままなんだ。
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