+ SantaClaus is coming to me! + (Minato)
□プロローグ
1ページ/1ページ
「え...と、四代目?」
視界が、整った彼の顔いっぱいになって。
何とか捻り出した言葉も、無駄に消えていく。
今さっきまで、唇に触れていたそれが、少しだけふて腐れる。
「名無しさんの物分りが悪いからだよ」
「え、あの...」
物分りって?
だって、分からないよ。
いきなり呼び止められて、壁に押し付けられて、キスされて
。
わたし、どうしたらいいの?
上から覆い被さらんばかりの背に圧倒されて、逃げられないように四代目と壁に囲われて、身動きひとつ出来ない。
「とにかく、約束したからね」
「約束って...え?」
「もう一度だけ言うよ」
12月24日は、オレと一緒に過ごすこと。
分かったね、拒否は認めないよ。
冗談なんかじゃない、真剣な表情。
青い澄んだ瞳が、強く言い聞かせてくる。
いきなり、何なの?
四代目、どうしちゃったの?
しかも、キスなんて
。
どうして、わたしなんかにキスしたの?
いくら言うことを聞かせるためとはいえ、キスなんて。
そんな手段使わなくてもいいのに。
わたしは、どうしたらいいんだろう。
12月24日、クリスマスイブ。
一方的に取り付けられた約束を、わたしはただ呆然と思い返していた。
次はどーする?
アンケートは
コチラ
から
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ