+ SantaClaus is coming to me! + (Kise Ryota)
□プロローグ
1ページ/1ページ
んー眠い、眠い。
寝てるのに、眠い。
日直のお友だちを待っていたら、昨日の寝不足が祟って眠くなった。
肩にコートをかけて、膝にマフラーを置いて、ちょうどいい温もりがあがってきて、うつらうつらと。
半分は夢の中に、半分は現実に。
そんな、一番心地よい空気のまにまに。
「あーあ、こんなところで寝ちゃってる」
誰?男子の声?
起きなきゃ、と分かっていても、からだの方はどっぷりと眠りの世界。
「風邪引いても知らないっスよ?」
この声、話し方...えっと。
もう少しで目覚めそうだったのに、唯一冷たかった首筋に温もりが触れて、一気に下降した意識。
「大好きっス。オレのお姫さま」
なんて、言ったの?
耳を掠めた優しい声に、身を捩る。
そして、柔らかい何かが頬と唇に重なった
。
目が覚めたのは、待っていたお友だちに起こされたときだった。
まだ半分まどろみの中、首を覆っていたのは見慣れないネイビーカラーのマフラー。
ふわりと柔らかく、暖かいそれは、唇に残った感触に似ていた。
キスされちゃった
!
間違いない。残っているのは、誰かの唇の感触。
誰かの、唇が触れた余韻。
このマフラーの持ち主は、誰?
わたしにキスをしたのは、いったい誰?
次はどーする?
アンケートは
コチラ
から
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ