+ SantaClaus is coming to me! + (Kise Ryota)

□プロローグ
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んー眠い、眠い。
寝てるのに、眠い。


日直のお友だちを待っていたら、昨日の寝不足が祟って眠くなった。
肩にコートをかけて、膝にマフラーを置いて、ちょうどいい温もりがあがってきて、うつらうつらと。


半分は夢の中に、半分は現実に。
そんな、一番心地よい空気のまにまに。



「あーあ、こんなところで寝ちゃってる」


誰?男子の声?
起きなきゃ、と分かっていても、からだの方はどっぷりと眠りの世界。


「風邪引いても知らないっスよ?」


この声、話し方...えっと。


もう少しで目覚めそうだったのに、唯一冷たかった首筋に温もりが触れて、一気に下降した意識。




「大好きっス。オレのお姫さま」




なんて、言ったの?


耳を掠めた優しい声に、身を捩る。
そして、柔らかい何かが頬と唇に重なった   






目が覚めたのは、待っていたお友だちに起こされたときだった。


まだ半分まどろみの中、首を覆っていたのは見慣れないネイビーカラーのマフラー。
ふわりと柔らかく、暖かいそれは、唇に残った感触に似ていた。




キスされちゃった   




間違いない。残っているのは、誰かの唇の感触。
誰かの、唇が触れた余韻。




このマフラーの持ち主は、誰?
わたしにキスをしたのは、いったい誰?














次はどーする?
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