桜舞う空

□記憶。
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________数年前。







「好きだ。沙羅のことが。幼馴染じゃなく、女として沙羅が好きだ。」


一は私に告白した。


幼馴染だった私たち。


一番近いのに、一番遠い存在だった。


それが、この日を境になくなった。


だって、ずっと大好きだった一が、「好き」っていってくれた。


嬉しかった…嬉しかったの…。


ずっと一緒だと思ってた。


離れていても、私との距離は変わらないと思ってた。


でも、変わっちゃった。


あの日、あなたは私のことを忘れてしまったんだから。
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