優等生の憂鬱+

□優等生の憂鬱
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本当に、懲りないなぁと思う。


「はぁ」

「ちょっと、なにため息吐いてんのよ!」

「あらごめんなさい。あなた達があまりにも学ばないものだから、つい」

「な…!」


 あんた今の状況わかってんの!?
 少しヒステリックに叫んだ目の前の女子は私の胸元を掴んだ。触らないでほしいなぁ。
 そもそも何故私がこんな目にあわないといけないのか? 別に、本当のことを言っただけなのに。
 ただトイレに連れだってやってきた女子に、邪魔だ、トイレもひとりで来れないのかと言っただけだ。
そうしたらそいつは、私を呼び出して。行かないのも負けた気分になるので、正々堂々乗り込んできてあげたのに。


「で、なに? あなた達にゆっくり付き合ってあげられるほど私は暇じゃないの」

「は、おうちでお勉強ですか優等生様」

「ええ。それがなにか? 勉強の仕方すらわからないおばかさん」


 私の胸元を掴んだ女子は、みるみるうちに顔を赤くする。ああおもしろい。笑えてくる。
 リーダーらしき子の後ろに並ぶ頭悪そうな女子達の顔を見ようと少しだけ背伸びしようとすると、ぱん、と乾いた音。頬を叩かれた。
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