優等生の憂鬱+

□優等生の憂鬱
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「なに笑ってんのよっ」

「あなた達があまりにも滑稽すぎるのよ」


 みんなみんな馬鹿だ。先生は勉強ができればなにも言わない。男子は一度笑えばこちらのものだ。僻んでくる女子だって、他にやることないのかと呆れ返る。
 特に女子は馬鹿だ。やれ○○ちゃんの彼氏に色目を使っただの、やれ○○ちゃんが好きな子を横からかっさらっただの、よくまあそこまで馬鹿になれるものだ。私は男子にこれっぽっちも興味はないし、果てしなくどうでもいいのだけれど。
 そうやって面と向かってくるならばまだいい。影でこそこそと教科書や上履きを隠したり、あなた達は子どもかと思う。滑稽だ。


「本当に、笑えるわ」

「こいつ…っ」


 もう一発、と腕を振り上げられた。が、その後ろにいつの間にか現れた見覚えのある人物がその腕を掴む。
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