優等生の憂鬱+
□優等生の優越
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現に悪口を言っていた三人はばつが悪そうに黙り込み空気が重くなった。
そんな異変に気づかず三和は、近くに居た冷泉アイコと目が合い話し掛ける。
「ハハハ…、ん?冷泉さん、もしかして一人?」
「はい」
「良かったら、俺達と一緒に食べない?美人さんは何人いても大歓迎!」
「…え?」
「三和」
唐突な提案に冷泉は驚き、櫂は勝手に決めるなと言わんばかりの顔をしていた。
「なぁ…櫂、良いだろ?大勢の方が楽しいしさ」
「…好きにしろ」
「冷泉さんは?」
「……、私もどちらでも」
「やったぁ。じゃあ、決まり!」
半場強引に決めて子供のように屈託のない笑顔でブイサインをしてみせる三和にやや呆れ気味な櫂と呆気にとられる冷泉。
そんな様子にもお構い無しに三和は机の仕度をし始め、冷泉も自分の机を動かし始めた。