優等生の憂鬱+
□後日談の後日談
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私は、説明されたとおり、デッキから1枚引くと、ファーストヴァンガードのコンローにライドして、後ろにコールした。
こうしておけば、次の私のターンにブーストして攻撃力が上がるはず。
「俺のターン。コンローにゴジョーをライド。効果発動して、コンローでブーストしたゴジョーでヴァンガードにアタック」
「ノーガードよ」
「ドライブチェック。トリガーはなしだ」
「ダメージチェック。1点加算」
「ターンエンドだ」
流石、ヴァンガードを長くやっているって言ってただけある。迷いがなくて、まさに『先導者』。
何だろうこの気持ち、此方まで熱くなる。トランプの勝ち負けの解らないどきどきした気持ちとは違う。彼の熱気に巻き込まれているのかしら。
真剣にやろう。深呼吸をすると、冷静にフィールドを見据えた。
「私のターン。ネハーレンにライド。リアガードにベリコウスティ、後列にバーをコール。効果を発動。コンローをドロップゾーンに送ってカウンターブラスト発動。デッキから好きなG1のカードを手札に加える。私が選ぶのはバー。続いて、バーのブーストしたベリコウスティーでヴァンガードにアタック」
さっきよりも慎重に、でも大胆に展開していく。守ってばかりじゃ勝てない。だったら、攻める。攻撃は最大の防御。