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□視線の先
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先輩であり、誰よりも強い人。

誰よりも優しく、気高い人。

誰もが思わず憧れるような人。




そんな人は今、一体何を目標に歩んでいるんだろう。

















視線の先











そんなスーパーハイパー、とにかくびっくりな人は

図鑑所有者としての先輩、レッドさん。





あの人を思い浮かべるときには、いつも“笑顔”が付いてくる。


あの人が怒ったところを見たことがないかもしれない。




けれど結構色々な表情をする人で、なんというか、そうウラオモテのなさそうな人だ。


感情が丸分かり……とまではいかないものの、思っていることが顔に出る人。



落ち込んだり、悔しがったり、気まずそうだったり。


素直だと思う。





そんなレッドさんは“戦う者”だし、やっぱり“バトル”のエキスパート。




私も“捕獲”のエキスパートではあるんだけど……でもいっぱいいっぱいだ。



レッドさんのように、なんてのは夢のまた夢。




やっぱり上手くいかないな。









レッドさん本人にそう言うと「俺なんかよりクリスの方がよっぽどすごい」と言われた。




すごいだなんて、そんな。



捕獲なんて、誰でもできる。




誰もが捕まえられないようなポケモンすら捕獲する

……それが私の目標である“捕獲のスペシャリスト”。





そんな大それた人になれるかな、と落ち込むことも多いけれど、でも夢なんだ。



最近はあんまりポケモンをゲットしてないな。




今度ゴールドやシルバーとバトルでもしようかしら。



そんなことを考えながら、“図鑑”が繋いだ才人を想う。












―――先輩、





   あなたは今、何を目標に頑張っているんですか?











いつでもどこでも何かに取り組む、そんな努力家の才人。





努力が実を結ぶことを知る才人は、きっと誰よりも尊い。








いつか私も先輩のように、みんなから憧れるような……自分自身に自信を持てるような人になりたい。






それまで先輩、見ていてくださいね?














(視線の先には、才人たちの努力)







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