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□呟き日和
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静まり返った研究所。

はあ、と盛大にため息をつくオーキド博士。

祖父をいたわるように背を撫でるグリーン。

心なしか、オーキド博士がやつれた……いや、痩せたような気がする。

そんなに疲れましたか。


「人が話しておるときは、話を聞け……」

途切れと切れの言葉にも疲れが滲み出ている。

確かに調子に乗りすぎたな、と反省する。


「さて、有名な某呟き機能は知っておるか?」

「Twi××er?」

「それじゃそれじゃ」

伏せ字を使っていても世界観的にアウトなものを、たやすく容認するオーキド博士。


「これを図鑑に付けようと思う」

「「「「「何で!?」」」」」

それこそ全員が、似たような言葉ではなく同じ言葉を発した。

図鑑所有者全員の心が一つになった瞬間だった。


「……異論のある者は」

文句あるなら表に出な。

そう言い出しそうなほど鬼気迫る博士に、一同は黙って首を縦に振る。

そんなに図鑑に呟き機能を付けたい意図は不明だが、ありがたいことに違いはない。

呟いてみたいとは、どこの世界でも世代が同じなら思うものらしい。


「じゃあここに置くのじゃ。完成させしだい、ペリッパーに届けさせる」

何故ペリッパー、などとは誰一人聞けなかった。
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