pkmn

□とある日のグリーン
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※キャラ崩壊のため注意



最後に会ったのは、一体いつであろうか。

3日?4日?

それだけ間を空けずに会えば充分だと、言う人もいるかもしれないが。

互いに依存しあっている俺たちは、会わないスパンが長すぎると耐えられなくなるようだ。


「……ブルー」

こんなのあいつに聞かれたらからかわれそうだ。

そのからかいを期待する俺は、相当ブルー不足であえいでいる。



 とある日のグリーン



だがジムを簡単に休みにし続けるのも無理な話だ。

元から、レッドがなるはずだったのを横取りしたに等しい地位。

わがままなんぞがそう何度も通るはずもない。

よって俺は、公務員の定休日である月曜日を心待ちにするのだ。

と、キイと音をたてて扉が開く。


「挑戦者か」

呟くと、ジムに入ってきたトレーナーはビクッと肩を震わせた。

変なこと口走ってなかったよな?……若干不安になりつつもモンスターボールを構える。


「よっ、よろしくお願いいたします!」

「こちらこそ、よろしく頼む」

きちっと90度。

ほれぼれするような礼をして、ボールを投げる挑戦者。

1体目はカメックスだ、ここが地面タイプを専門とするジムだから出すのもうなずける。

だけど、今カメックスをても。

(ブルーのカメックスの方がよく育てられているな……当たり前だが)

集中、できるはずもなくて。

ブルーは何をしているだろうかとか、そんなことばかりが頭を占める。

ジム戦に集中しなければならないのに!






結局、地震の連発でハイドロポンプの命中を阻止。

あっさりと倒せてしまえば、後は大したことなかった。

なんだこんなものか、とカメックスがそこそこの強さだったので唖然としてしまう。


「カメックスに頼りすぎだ、他のポケモンも育てるべきだぞ」

「ゔ……はい、お手合わせしてもらってありがとうございました」

トボトボとポケモンセンターへと歩いていく挑戦者。

挑戦者には悪いが、俺の頭はブルーのことで一杯一杯だ。

会いたい。

会いたくて仕方無い。


「もう16時だしな」

無人でも対戦できるように機械を仕掛けて。

20時までの仕事をあがることにする。

いつもはしないようなサボりだ、でもアイツに会いたくて仕方ないのだから仕方無い。

意味不明だけれど我慢できずに、そんな言い訳にならない言い訳をして。

ジムを後にした。




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