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□とある日のグリーン
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こんな時に限って素っ気ないのは何故なのだろうか。


「あら、グリーンじゃない。珍しいわね、久しぶりじゃないの」

どうかした?と言われて、会いたくなったから来た、などとは言えない。


「近くに用があったからな」

「ふーん」

聞いておきながらさほど興味もないようで、コーヒーをいれるブルー。

興味が無いなら聞かずにいればいいものを、毎回聞くのは何故だろうか。

真実を言えば、何か変わるのだろうか。


「元気か?」

「ええ、私はすることも特に無いし暇をもて余して毎日素敵な日々を送れているわ」

あんたこそ忙しくて死にそうなんじゃないの?と首をかしげられる。

ジムに対して一体どんなイメージを抱いているのだろうか。


「そこまで忙しいわけでもない、挑戦者も少ないしな」

「そうなの?書類整理が多いって聞いたけど」

「……誰に聞いたんだ、そんなこと」

内緒♪とはぐらかされらる。

いつもこいつのペースにもっていかれるんだよな。

そんな関係が心地いいと、俺は思えてしまっているのだが、末期だろうか。


「俺の場合、前任が全く職務を全うしていなかった上に悪の組織の統率者だったからな。
 正式な書類に、更に証明書を添付させたり、細かい仕事が大いな」

「へー、考えてみればそうね、証明書。賢いやり方じゃない」

「それには賛成なのだが、ジムの管理費用の要請書やポケモンのトレーニングを
 したりすると、時間がいくらあっても足りない」

「やっぱりジムリーダーって大変なのね」

偉いわねグリーンは。

微笑みながら言う彼女に見惚れてしまう。

俺をいたわる言葉も、嬉しすぎて心臓が破裂しそうだ。

何と言っていいのか分からず、黙ったままでいたけれど。


「……夕飯、よかったら一緒にどうだ?」

会話につまって、提案してみる。

ブルーは本当?と目を輝かせたものの、気まずそうに眉を下げた。


「ごめん、お母さんと肉じゃが作る予定なの」

「そうか」

内心ショックを隠せない。

いや、隠し通して見せるが。

俺がどれだけ誘うのに勇気がいったと思うのだ。

さりげなさを装うだけで必死だった。

ブルーは気づいた……だろうか?


「ん、じゃあまた今度、誘ってくれるかしら?」

「ああ」

じゃあな、と軽く手をふりリザードンの背に乗る。

見ていた限りずっと、ブルーは俺に手をふってくれていた。


「……夕飯、どこを提案すれば喜ぶだろうか」

次にできるかもしれない食事に頬が自然とゆるむ。

こんな顔、誰にも見せられそうもない。

しかし、ブルーの作る肉じゃがも食べてみたいものだ。

彼女の料理を想像したら、腹の虫がくう、と主張した。



 とあるのグリーン

 (思いきった行動にでるのは、実は日常茶飯事です)












もだもだなイメージで統一されてしまっているカントー!(え)

ブルーが好きすぎるグリーン、ムッツリーンでした。

意味がわからないね。グリーンじゃないね!

若干キモいかもしれない。

しかしグリーンもポーカーフェイスながらに心の中で「うわあブルーの笑顔やっぱり滅茶苦茶可愛いいい!!」って
叫んでいてもらってもアリです。

我ながら私は許容範囲広いな……

犠牲になってくれてありがとう、グリーン。
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