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□破天荒な私を愛して
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観覧車?

確かにさっき彼女の指した方向には観覧車もあったけど、乗りたいのはジェットコースターなんじゃ……?

また僕の腕をとって歩き出すサファイアに、何も声をかけられなかった。



 ***


「お次の方、どうぞー」

係員さんの誘導に従い観覧車に乗り込む。

辺りは薄暗闇で、明日が平日だからか観覧車にこれから乗るのは僕らだけのようだった。


「いってらっしゃい!」

さわやかな係員さんの笑顔に見送られ、4分の1が経過したころに。


「…………あの、」

「…………えっと、」

同時に言を紡いでしまった。

ごうんごうん、というモーター音だけが2人の間を寂しく通り抜ける。


「サファイアから、どうぞ?」

「…………ルビーは今日、楽しくなかったと……?」

彼女はとりあえず、そこが一番気になるらしい。

不安な色をにじませる藍色の瞳に、笑いかけた。


「楽しかったよ?そりゃあまあ、もう当分、絶叫系は控えたいけどね」

微妙に腑に落ちないようで、眉を下げるサファイア。

よし、僕からも聞いていいかな。


「サファイアは今日、何が一番楽しかったの?」

「……ルビーとアトラクションを、回ったことったい」

向かい合って座る、観覧車の中。

後少しで頂上だけど、僕から何かやってしまった方が、いいんだろうか?


「ルビー」

頂上間近で、サファイアはキラキラ光る瞳で僕に悲しく笑った。


「いつもありがとう……大好きったい」

「ううん、僕こそありがとう。僕も大好きだよ」

満足そうに、だけれど足り無さそうに笑みを形作るサファイアに、僕は何を、言うべきなのだろうか。



 破天荒な私をして

 (あなたの言葉で愛されたい)
















拍手文とは思えない暗さ……!
何がしたかったのか分からないね、書いた本人であるはずの私もわからないよ!
とりあえず、強引なサファイアに振り回され続けるルビーを書きたかった。

ちなみにサファイアは強引だけど、ルビーから愛されたいと願ってる臆病者とか!
そういう自己満設定がありました、少しでも片鱗が……感じてもらえたら……(無理だろ)
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