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□ポケモン・クエスト!
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『倒さないのか?』

「当たり前だ。その代わりといっては何だが、レッドの召還獣にならないか?」

「ミュウツーさえよければ、だけどなー」

ひらひら、軽く手を振り笑うレッド。

本当にバトル直後か、と疑いたくなるほどである。


『お前たちは…………変わって、いるな』

「よく言われる」

ため息をつきながら、肩をすくめる勇者にミュウツーもため息をついた。


『私は、生きていても、いいというのか?』

「生きていてはいけない理由でもあるのか?」

『…………私は、ポケモンだ』

目を伏せるミュウツーの心情は、計り知れない。

ただでさえ付き合いも浅く、ポケモンであるミュウツーのことを、グリーンは分かるはずもなく途方にくれた。


「だから、どうだっていうんだ?」

迷った末、言葉を選ぶようにしながら、会話を繋げる。

彼との意思疏通を、試みる。


「見ろ、レッドの最初の召還獣、ニョロボン―――ニョロだ。
 それに、旅の間に出会ったという、フッシーやピカ、ブイにゴン」

考えてみれば、普通ならあれだけの召還獣を一気に出せるのは
高等技術の持ち主でなければならなかった、気がする。

最初は召還するだけでヘロヘロだったのに、あいつも成長したものだ。


「あいつらだって、元野生のポケモンだ。
 あいつらに生きていてはいけない理由でもはない。お前も、同じだ」

『だが私は、人間の手によって作られて―――』

「ウザったいわね。何よ、だからそれが、一体どうしたっていうのよ」

三角の帽子をかぶり直しながら、
会話をいつの間から聞いていたのか割り込んでくるブルー。

それにしても、ミュウツーにウザったい、って。

ブルーにしか言えないだろう台詞である。


「あなたもあの子たちも、みんな同じポケモン。
 突き詰めれば『命ある者』として私たちとも同じね。それで十分じゃないの?」

面倒くさそうに、例のごとくケンカ腰で。

しかしブルーの言葉はミュウツーの心に、少なからず響いたようだ。

俺が勇者で、主人公なのに……人生は、なかなかうまくいかないものである。


「じゃ、決まり。さあレッドにグリーン、次はジョウトに行きましょう?
 私の弟を紹介するわ」

「弟!?ブルー、弟とかいたのか!?」

「失礼ね、弟がいて悪いの?」

「いや、なんか意外で……」

レッドとブルーの明るい声を聞きながら。

故郷に帰るのはまだ先になりそうだ、と妥協するグリーンだった。





 <次回、新章ジョウト編スタート!>






















いや、続かないよ!?

あらすじ、とか書いてますが突発ですすみません。
夜中のテンションだったんです。

無駄にRPGパロが書きたくなって、あみだくじをしました。
「勇者・魔導師・召還師」というカオスな職業(?)でマサラ組でやったら、誰がどれになるかなあ、と。

結果、レッド:召還師、ブルー:魔導師、グリーン:勇者、になった時はびっくりしました。
誰が何になっても大丈夫かなあ、とか思ってましたが、
考えてみればブルーが勇者になっていた可能性も……
いや、終わったことについて深く考えるのはやめましょう。

設定も何もかも思い付き。

もうちょっとマシなシチュエーションで書けなかったのか自分。

イエローがいないのは、イエローにRPGパロ出てほしくなかったからです。
勇者なイエロー……きっとイケメンですね、書けません。

イエローは姫の役でもどうかな!
あ、勇者がグリーンだからグリイエになっちゃうかな!
こんな意味不明な文ですみません……。

拍手文でした。
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