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□計画的策略、進行中
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「あら、サファイアまだ走ってるんだ」

さすがに止めろ、と引き剥がされて2人で並んで歩いていると。

下級生の利用する土間の先、中庭で走っている後輩。

全面ガラスの渡り廊下からも丸見えだ、見ながら自分達の下駄箱へ向かう。


「あ、ルビーだ。傘を差し出すなんて、やるわね」

どう見ても、サファイアが相合い傘を拒む様子にしか見えなくて、ルビーがちょっと不憫だわ。

笑いながら横目でグリーンを見ると、何かを考えているのやらいないのやら、ポーカーフェイスはムカつくわ。

表情をもっと出せばいいのに……いや、それじゃグリーンじゃないかしら。


「あ」

靴に履き替えて、ここから私の演技の見せどころ。

何気なくかばんを探って……慌てたような声をあげる。


「どうした?」

「やばっ、折り畳み傘どっかに忘れてきたっぽい」

取りに行ってくるわ、先に帰ってて。

きびすを返して走り出そうとしたら、力強く腕を捕まれた。

とたん、力に逆らえずにコケそうになる。


「わ、…………何よ?」

いかにも急いでます、アピール。

さっきのルビーを見たのも手伝って、グリーンが私の望む言を吐いてくれればいいのだけれど。

世の中、そう簡単にはうまくいかないかしら?


「傘なら、俺が持ってる」

「え?」

まさかのグリーン、折り畳み傘も持ってるパターン!?

それは全く考慮していなかったわ……!

びっくりしつつも言葉を待つ。

グリーンは間を明けながらも、ゆっくりと口を開いた。


「一緒に入って、帰らないか」

「!」

きた、これは相合い傘のフラグよね!!

ほんのりとグリーンの頬が赤い気がするのは、私の目が都合よく悪くなっているからなんだろうか。


「グリーンが、いいなら……まあ、それでもいいわよ?」

「分かった。帰ろう」

グリーンのさした傘は大きかったけれど、2人で入るには小さくて。

だけど、何故だか私は全く濡れなくて。


「じゃあ、また明日!」

家まで数メートルもない距離まできた時、急いで走って帰った。

顔を見られたら嫌だもの、不意打ちなら顔を見られたりはしないでしょう?

ああもう、せっかく濡れなかったのにずぶ濡れだわ!





 計画的策略、進行中

 (心臓と気持ちは、着いていけなくて!) 


























すみません……。

コレをロスタイムメモリー聞きながら書いた私は勇者だと思う。
何故ロスタイムメモリー……!

これでもグリブルです。
気にしません。

ポケスペ、書けば書くほどダメになっていく泥沼化している感があって……もうしわけないです……。

無意味にレイエ、ルサの話と繋げてみました。

姉さんが好きです。
姉さんらしくならなかった!!



8000Hitありがとうございました!
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