企画

□クライマックス・スタートライン
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※イッシュ組はよく分からないので不在です


「人生ゲームしませんか?」

きっかけは何故か人生ゲームを持ってきたパールの言葉だった。



 クライマックス・スタートライン



いざという時のために“究極技を図鑑所有者に伝授しよう”と企画された
今回の集まり(?)だったが、ブラストバーンを皆、簡単に覚えてしまい。

時間をもて余していた矢先だったので、反論する者もいない。


「さっき見てきたら、まだ他のところは時間がかかりそうでしたし、やりません?」

「やろーぜ!準備いいじゃんか金髪ひょろひょろ!」

「ゴールド先輩、後輩にさっそく変なあだ名を付けないでください。
 公式で出会ってないからといってそれはひどすぎます」

「あ?気にすんなって!」

かははっ、と楽しそうに笑うゴールドにパールはため息をついた。

後輩という立場だし、きつく反論できない……しかし
このメンツで人生ゲームというのも大丈夫だろうか。

言い出しっぺだけど不安。

そもそもパールが人生ゲームなんぞを持っていたわけではない。

他のところを偵察(?)しに言ったら、ハードプラントを伝授中の
レッド先輩が“これで時間つぶしててくれ”と持ってきたのだ。


「あたし水色の車がよかっ!先輩取って!」

「ちっとは先輩敬えや野生児ギャル……まあいいけどよ、ほい」

「先輩だって先輩を敬ってる所なんち、見たこと無かっ!」

「なにぃ?オモテでるか?」

「望む所ったい!」

白熱するサファイアとゴールドに、声をかけたのは当然のごとくグリーン。


「やらないのか、人生ゲーム」

「!?」

先輩、怒るポイントそこですか!?
ツッコミ待ちなんですか!?

思わず“何でだよッ!”とツッコミたくなる口と腕を抑えるパール。


「〜っ!勝負はこれでつける、ってことでよか!?」

「俺にゲームで勝つってか?三千光年はええよ!」

盛り上がってる所悪いんですが、“三千光年”は距離です。

くそっ、ゴールド先輩もツッコミ待ちをしているのか!?

ツッコミたくてしかたなくて血管が浮き出てきそうだ。だがこらえる。


「俺の車も取ってくれないか」

「グリーン先輩といえばやっぱ緑色ッスか?」

なんという偏見だろうか。

ゴールド先輩は緑色の車を取り出そうと手を箱に伸ばす。


「……いや、」

グリーン先輩が口を開いた。
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