企画

□チョコ・ビュッフェ
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「やりきった感あるけど、これは確実に弁解できないほど明確に嫌われたと思うんだ」

「……まあ、告白して答えを聞かずに逃げ出すってどうかと思うわ」

でもイエローが嫌うはず無いだろうけどね。

このヘタレッドはまだもだもだする気か。

レッドの恋のハッピーエンドは確実に保証されているのに道のりが長すぎる。

レッドらしいけどね。

肩を落とすレッドを軽く慰めてやると、あっそーだ、なんてレッドはいきなり言い出した。


「チョコ、くんねえ?」

「いや、だから私、持ってないわよ」

逆チョコを私にもしなさいよね!

それにレッドには義理しかあげられないし。


「ホワイトデーのお返しを10倍にして欲求するけど、それでもほしい?」

「遠慮しときます」

いつものように返して、誤魔化した。





淡々と授業を終えて、下校時。

いつもならレッドとグリーンと一緒に帰るんだけど、もだもだレッドがムカついたので
イエローと帰るように仕向けてやった。

感謝しなさい、と今ごろお互いに赤くなっているだろう2人に心の中で先輩風吹かせて呟いた。

何の先輩かは、自分でも分からないけれど。


「グリーン、チョコいくつもらった?」

「数えていない」

実はというか、見かけ通りに甘いものが得意ではないグリーンが嫌そうに返す。

嫌ならもらわなきゃいいのに。

1人もらったら後は断れないから大変らしい。

学校にはおじいさんの友人の娘も通ってるらしく、それを断るわけにはいかないから、
仕方なく全員からもらってるんだとか。

そんなことするせいで『グリーンは甘いものが好き』ってデマが出回ってるんだけど、知ってるのかしら?


「そんなに食べきれるの?」

「半分は姉さんとレッドにあげるとして……もう半分は自分で食べて消費するつもりだ」

消費って。

あげた子が若干可哀想である。


「ブルーも食べないか?」

「……え?」

唐突なお誘い。

何よ、去年はそんなこと、言わなかったじゃないの。


「レッドと話してただろ、チョコもらいたい、とか」

「要約するとまあ、そんな話はしてたけど……」

「頼む、1人で食べきる自信が無い」

無表情ながらに、グリーンにことを頼まれるのは初めてで。

必要とされちゃ、断れないわよね。

ゴニョゴニョと自分に言い訳をする。


「いいわよ、食べてあげる」

あなたのもらったチョコを食べるなんて、私はなんて失礼なのかしらね。



 チョコ・ビュッフェ

 (数年前に芽生えた気持ちには、気づき出していた)













ブルグリとかいってみる。
これじゃあブルグリじゃない気が……HAHA!(←)

ケンカップルを書いてみたい→無理だ→じゃあそれっぽくして誤魔化そう→……あれ?
みたいな感じですね。

ごめんなさい、ぶっちゃけグリーンよりもレッドと話してる。

これでもブルグリだと思ってもらえたら幸いです!
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