企画

□散る桜を愛でる
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昼過ぎころに、ゴールドからポケギアで「今夜暇か?」なんて聞かれた。

急にどうしたのよ、と返したら何だよ照れてんのか?残念ながらデートじゃねえよ、と言われて
バカ、と言い当てられて恥ずかしながらに口を開いたのは記憶に新しい。

なら何なのかしら?

気になることがあるほど時間の流れは遅く感じられるもので。

時計を確認してばかりいた気がする。
(結局見かねたエメラルドくんに早く帰るように言われてしまい、それに甘えた)

現時刻は午後8時を過ぎたくらい。


「もしもし、ゴールド?」

『おっ早いじゃねーか。仕事は終わったのか?』

「うん。それで、今日は何をする気なの?」

ポケギアで話しながら、家路をたどる。

と、月の光が遮られて私に影が落ちた。


「クリス!」

「あれ、シルバー!?」

ドンカラスに腕をつかませ飛んできたシルバーに驚いていると、ギア越しにゴールドの
やっと着いたか、という声が耳に届いた。


「へ?」

『ドンカラスの背中にのせてもらって来いよ!話の続きは着いたらするからよ』

「ちょっ、ゴールド!?」

一方的に切られたギア。

あぜんとしたけれど、ゴールドのいった通りにドンカラスの背にのせてもらった。







「よっ!久しぶりだなー」

「満開ね……ゴールド、お花見するの?」

「そういうこと!急に悪かったな」

花見と言っても、私の家の近くにある大木の下に、レジャーシートをひいて
そのしたで三色団子をいただく、というだけのこと。


「もう散りそうね」

「だな、もっと早くに花見の企画すればよかったよなー」

思い付きだったし、ギリギリだったからこんなになっちまった、悪い。

わびる気があるのか無いのか、
笑いながら言うゴールドにシルバーと顔を見合わせて笑ってしまう。

ゴールドらしい。

シルバーも来てくれてありがとね。


「ねえ、2人とも」

2人に挟まれた状態で座る私は、2人の前に出て顔を見る。

何だ?と不思議そうな顔をする2人は、かつていがみあっていたとは思えないほどに
おんなじ顔をしているように見えて、ああ幸せだなあと実感した。


「あのね、お花見呼んでくれて、ありがとう」



 散る桜をでる

 (来年も絶対しよう!)













姉さんがヤナギに会う下りが書きたかっただけ。

姉さんはきっと直前で怖くなって、シルバーを無意識のうちに頼るけど、
でも結局はちゃんと行く、みたいなね!

シルバーと姉さんの絡みとか最高すぎる。

ゴークリは……うん、知らね(←)

最後まで安定の駄目クオリティーでごめんなさい!
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