episode 2

□勝負
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「…この配置を見る限り、会場の横に線路と格納庫があるらしいな。」


「畜生!こいつら余計なことを…! で、その線路はどこへ繋がってるんスか?」


「…。」


「ライト先輩?」


「…闘技場、だ。」


「「!?」」









ポツリとつぶやいた言葉に、ゴールドとクリスは目を丸くした。








「この線路は、ジムリーダー達を乗せて闘技場へ入ってきたんだ。」


「…!」


「暴走したリニアがそのまま客席に突っ込みでもしたら…!?」


「あぁ…、大惨事、だな。」








カタカタ、と高速でタイプを始めるライト。








だが、すぐに ブッー! という音がして、パソコンの電源が落ちた。





「チッ…、ご丁寧にプログラムまで破壊してやがるな…!」


「だ、だったらこんな所でボヤボヤしてるより、直接下へ行ったほうが早いっすよ!」







言うが早いか、ダッと走り出したゴールド。








だが、すぐにその足が止まった。







「ゴールド、どうしたの?」







すぐ後ろを入ってついて言っていたクリスが声をかけた。







「ドアが…閉まってやがる!ビクともしねえ!」


「えっ!?」


「…コントロールルームに…、この、コントロールルームに、閉じ込められた…!!」
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