episode 2
□勝負
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(まず…、あの”仮面の男”が今の俺らの敵。目の前にいるシャムとカーツはロケット団。なんで理事は俺に協力を頼んだのか。それは、理事が相手がジムリーダーだと分かっていたから。…そんなところか。)
あの爆発頭が…、と心の中でこっそり付け足した。
「今日はいかに小さな邪魔者であろうと本気で対処するよう厳しく命令されている。」
そう言って、シャムとカーツは半分に割れた仮面を顔に取り付けた。
「ヤツがホウオウを連れてここに来るだと!? そんなことさせるか…、ぐっ…!」
動こうにも、未だに動けない。
(チッ…、どうする?)
思考を働かせたその時、ふとゴールドのエイパムが何かしているのが目に入った。
「…そっちがその気なら、やらせてもらうぜ! ニョたろう!さいみんじゅつ!」
エイパムがゴールドの腰のボタンを押し、中から出てきたニョロトノが技を繰り出す。
「やった! 動ける!」
「封じ手やったぜ、ヘルガーとペルシアンの”ほえる”!」
タッ、とニョロトノがゴールドの前に着地。だが、まだ甘かった。
中に紛れていた、ヤドキングとマグガルゴが眠ったまま動いている。
「ッ!2人共気をつけろ!あれは眠ったまま繰り出せる技、”いびき”と”ねごと”だ!」
ライトの言葉にバッとボールに手を伸ばすクリス。
「カラぴょん!ホネブーメラン!」
「ニョたろう!みずでっぽう!」
2人の威力もなかなかだが、
相手は眠り続けて体力を回復しているため、逆に強い。
(しゃあねえ、俺も加勢に…!)
と、ボールに手を伸ばした時、シャムとカーツがパソコンで何かをしていることに気付いた。
「チッ! クリス、ゴールド、こいつらまかせた!」
「「はい!」」
2人の力強い返事に思わずにやっと笑って、シャムとカーツのところへ向かう。