episode 2

□先輩として
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「バクたろう!」


「ウィンぴょん!」


「「かえんぐるま!」」







かなりの爆炎が閉ざされたハッチを攻撃したが、無傷だ。







「ぼ、防炎ハッチ…!」






「ライト先輩、窓ガラスのほうは!?」


「あぁ…、エレブー、かみなりパンチ!」







ゴッ!と鈍い音が響くが、こちらも無傷だ。








「強化ガラス、だな。」


「大事な場所だけに設備も厳重。どーする…!?」






ゴールドは汗を垂らして拳を握る。





「…方法…、あるぜ、1つだけ。」


「「!!」」






ゴールドとクリスは、バッとポツリとそんなことを呟いたライトのほうに振り返った。






「でもまずは闘技場にいる奴らにこの事態を知らせるのが先決だ。」


「で、でもどうやって!? 内線も全て切断されてるのに…!」


「…クリス、これ頼むわ。」







ライトはそう言って、クリスに自身のポケナビを投げ渡す。







「その中にある、グリーンって奴にかけろ。トキワジムに就任したルーキージムリーダーだ。」


「え、あ、はい。」


「で、問題の俺たちの脱出方法だが…、」







言いながら、キィ、とライトはコンピューター前の椅子を引く。











「5分だけ待ってくれ。俺があのハッチを開けてやる。」











「「!!」」





初めて見た、ライトの自信に満ちた顔。






「クリスは今までの事をグリーンに詳しく伝える。ゴールドは…、この前いたもう1人の図鑑所有者…、シルバーだっけ? そいつに同じことを伝えろ。 できるな?」


「「はい!」」








2人の返事と同時に、3人は動き出す。
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