episode 2

□感情論
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「俺も今の今まであそこで作業してた。システム自体に異常はねぇんだが…」


「…システム自体に異常は、ない…?」


「あぁ…。…!」







その言葉で、マサキとライトは急に何かを思い立ったかのようにコントロールルームに走り出した。







ナナミが目を丸くしたが、構っている余裕はない。







「マサキ!いける!」


「あぁ!##NAME##1も手伝ってーな!」







先ほど起動したパソコンを前に、2人は立ち止まる。







「システムが不通になってから、もう1年以上。実は外部の人間がシステムに手を加えていた可能性を調べていたんや。」


「俺たちは原因不明って聞かされてたけどな。」







2人はパソコンに飛びつき、高速でタイプしていく。






「けどそれは勘違いやってん。」


「…外部の人間の侵入があったとしても、それはシステム自体への細工とは限らない。」







パッと映った画面。
その画面が、いきなり切りかえられた。







「「!!」」

「やっぱりや、細工されたモニターに騙されてたんや!」


「カラクリは解けたな。後は別行動だ。俺はリニアの方を。」


「わかった!わいはシステムや!」







…先ほどグリーンと電話してから時間はかなり過ぎている。








時間がない。
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