episode 2

□感情論
4ページ/5ページ

だが、







「アカン…」


「?」








ふと、マサキがそんなことを呟いた。








「どうした?」


「…電力があらへんねん…」


「!」







ポケモン転送システム。
便利なシステムなだけあるが、その分使う電力は生半可なものではないのだ。








ライトはパソコンの画面を睨みながらマサキの言葉に耳を傾けた。








「く…くそ…!こんな時に人の助けが出来ひんで、何が…、何が科学や!」








ダン!








と、力任せにボードを叩くマサキ。








「…マサキ、良いこと、教えてやろうか?」


「なんやねん、今それどころじゃ…」








ライトは自分の仕事を終え、最後のキーを押し、薄笑いしながら言った。








「もともと、ここの電力はロケット団のシャムとカーツにシャットアウトされてたんだ。」


「だ、だからなんやねん?」


「それが、今では使えてる。何でか分かるか?」


「…、まさか、」


「そ。電力なら…、ここにあるぜ?」








先ほど瓦礫から出たときにボールに戻したエレブーを再びボールから出す。













「エレブー、10まんボルトォ!!」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ