episode 2
□所有者としての
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「…ぐずぐずしている暇はない。行くぞ。」
グイ、とライトをリザードンに乗せるグリーン。
「ちょっ…行くって、どこへ！」
「ブルーからの連絡によれば、決戦地はウバメの森だ。」
「あぁ、早く行こうぜ！」
レッドはレッドでプテラに掴まっていた。
「ま、待て待て待て！俺は行かな―――」
「「一緒に来い！」」
「ッ！」
普段から命令口調の多いグリーンなら分かるが、珍しく命令口調になったレッドには驚いた。
「な、何でだよ！俺が言ったって意味ねえだろ！！」
バッとリザードンから飛び降りると、今度はレッドに捕まった。
「離せよ！行くならお前らだけで行け！俺はもう…」
「…もう、なんだよ。」
グリーンの視線が、深く刺さった気がした。
「もう…、もう、図鑑所有者じゃねえんだ！俺のことなんか忘れちまえよ！！」
ガアン！
と、ライトが吹っ飛んだ。
「おい、グリーン！」
「少し黙ってろ、レッド。」
耳に聞こえたその会話で、グリーンに殴られたのだと理解できた。
グリーンも颯爽とリザードンから降りると、ライトの前に立った。