episode 1
□一通の手紙
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中でも、オーキドは目を見開いた。
「…おじいちゃん、もう一人の図鑑所有者も男なのか?」
グリーンは至って冷静に言う。と、当の本人は、あ、いけね、とか言いながらオーキドに近寄ると、自己紹介を始めた。
「俺はグレンタウンのライトです。この通り…、オーキド博士から手紙をもらってやって来た次第です。」
『グレンタウン』『ライト』オーキドはその2つのキーワードを確かめてから、もう一度ライトの顔を見る。
「…君は…確か、女のk」
「あーそうだ!オーキド博士!」
いきなり大声を出したライトに、思わず3人は驚いたが、ライトは構わず話を進めた。
「手紙に書いてあったことですけど。ポケモン図鑑ってのは…?」
「え、あ、今日はマサラタウンに古くから伝わる新トレーナーの“旅立ちの日”でな。友人から、君もポケモントレーナーを目指していると聞いたから手紙を送ったんじゃよ。」
言いながら、オーキドは奥から3つのボールと図鑑を持ってくる。
「ポケモンを一匹と図鑑を一機。これがしあ所にお前らに渡すものじゃ。ポケモンは、お前らで選んでくれ。」
ボールの中から出てきたのは、ヒトカゲ、フシギダネ、ゼニガメ。
「…自己紹介が遅れた。俺はグリーンだ。」
ポケモンたちを眺めていたら、唐突にかけられた言葉。
「あ、俺はレッド!よろしくな!」
「え、あ、あぁ…よろしく…」