episode 1
□騙し合い
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---。「オイ、まだ見つからないのか!?」
「は、はい。しらみつぶしに探しているのですが…」
「言い訳は無用だ!一刻も早く見つけ出すんだ、この娘を!」
バン、と男が叩いた机の上には、一枚の写真。写っているのは、ブルーという少女だった。
その怪しげな会議に紛れています、俺はライトです。
…遡るは2時間前。タマムシシティについたばかりのライトは、ジムを探して道に迷っていたところ、先日のキョウと同じ制服を着た奴らと鉢合わせ。
隠れたは良いが、ロケッ団の会話が聞こえてしまい、ブルーが狙われている事を知って潜入。拠点はゲームセンターだった。
「A班は東16ポイント、B班は西21ポイントを捜索!C班は地下で情報分析だ!」
チームリーダー的な人の指示により、どうやらここからは分業らしい。ライトは1番怪しげなC班に紛れる事にした。
ゲームセンターの壁が隠し扉になっており、そこから地下へ。
と、見た事もないポケモンが見えた。
(…これも…ポケモンか…?)
奥では奥で、
「以前採取したミュウの細胞から作ったこのミュウツーですが…」
と、団員と科学者らしい人の会話が聞こえてくる。
「早くあのブルーとかいう娘に奪われたディスクを取り戻せ!それ以外に手立てはない!」
終いには、怒鳴り声まで聞こえてくる始末だ。だが、そのおかげで何故ブルーがロケット団に狙われているのかが分かった。
(ブルーが盗みねえ…)
人は見た目で判断出来ねえぜ、と1人で呆れていると、急に警告音が響いた。
『総員、東16ポイントに集合!例の小娘が見つかった!』
「!」
ダッと走り出す総員に、ライトも慌てて続いた。