episode 1

□勝負どころ
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---。ブルーという少女と別れてタマムシジムを攻略し、サファリゾーンを抜け、一度グレンタウンの実家に帰ってからヤマブキシティっへと向かっていたライトは、町に入れず困っていた。


「ここは通り抜け禁止だ!出ていけ!」

「チッ、ここもかよ…」


ヤマブキは四方にゲートがあるカントー1の大都会。なのに、町に入ることが許されずにいた。

(グレンもなんか様子が変だったし…。一体どうしちまったんだ…?)

最後御ゲートも追い出されてしまい、仕方なくカイリューの入ったボールを手につかむ。


「下がだめなら上から入るまで。カイリュー、頼むぜ。」


一気に上昇する。
すると、見慣れたウニ頭を発見した。


「ん…?グリーン!」

「! ライト!」

「いつの間にリザードンまで育てたんだ?すげーな。」

「お前こそ。手持ちにカイリューがいるとは知らなかったぞ。」


久しぶりの再会に、少し言葉を交わしながら互いの状況を確認。

どうやら、グリーンも中に入れてもらえなかったらしい。

と、その時だ。


「あら♡良い男発見!」


ライトには聞き覚えのある声。


「こんにちはーっ、デートしない!?」


ブルーだ。彼女はプリンで上ってきていた。


「な、なんだあの女!?」

「ブルーっつうんだ。」

「知り合いか?」

「まぁ、それなりに。」

「…フン。行くぞ、リザードン。」


そう言って、グリーンはすばやくリザードンの軌道を切り替える。


「あ。慌てちゃだめよ!バリアがあるわ!」

「何!!?」


瞬間、リザードンが何かにはじかれた。


「うわ…」


その光景に思わず息を呑むライト。


「このバリア、町全体を覆っているのよ。多分エスパーポケモンが発生させたものだわ。」

「…、リザードン、かえんほうしゃ!」


見事な火力だが、きれいに弾かれた。


「カイリュー、ドラゴンダイブ!」


…だめだった。
特殊技でも物理技でも、びくともしない。


「…おじいちゃんのところへ行ってくる。」

「え?あ、いってらっしゃい…」


そう言って、グリーンはすごい速さで飛んで行った。
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