episode 1

□伝説
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「チッ、させるか、ゴッドバード!」

「ッ!  しまっ…」


3人は一気に崩れた壁から外へ投げ出された。


「ふう…、一瞬ヒヤリとした……ん?」


ナツメはしばらく3人が上がってこないのを確認してから、3人が落ちた壁から下を見た。


すると。


「⁉  フシギソウの蔓がネット状に⁉   ええい、もう一度だ、ゴッドバード準備!」


その言葉に、ライトは笑う。


「きた!レッド、グリーン!」

「あぁ!」

「わかってる!」


ボンボン、と音を立てて出てきたのは、それぞれの御三家達。


「こっちも…、3つのエネルギーで攻撃だ!」





「サ、ファイ、ザー、ゴッドバード!」




ナツメの一体攻撃が目前に迫る。





「草!」

「炎!」

「水!」


3つ同士の大きな力がぶつかり合う。




「…いっけえええええ!」




レッドがそう叫ぶと、御三家で唯一最終形態になっていなかったフシギソウが、フシギバナに進化した。


3つの強大な力に、ビルが崩壊を始める。






「ビルが崩れる…その前に‼」






カッ!と、ライト達の力が強まって、伝説の3体の攻撃を押しのけた。


「なッ…! サ…カキ様…!」


バタ、とナツメが倒れたのと同時に、伝説の3体も解放されたようで、散々と飛んで行った。


「…。」


「おいライト!崩れるぞ、早く出ようぜ!」

「え、あ、待てよぅ!」


3人も急いでビルから出た。



その後すぐにヤマブキ中心に戻ってみると、ロケット団達は皆捕まり、タケシ、エリカが状況報告を行っていた。


「はあ…、一段落だな。」


そう言ってグリーンの方を見れば、グリーンはもう出て行く準備を始めていた。


「何だよ…、もう行くのか?」


レッドもそれに気づいた様で、こちらに駆け寄ってきた。


「あぁ。…、レッド、ライト。」

「「?」」

「…セキエイ高原で戦う日を…楽しみにしている。」

「「!」」


ボン! とリザードンを出した飛び去ったグリーン。

残されたレッドとライトは、互いの顔を見合わせた笑うと、

互いに空へと飛んで行ったのだった。
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