episode 2

□出逢い
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ーーー。時は流れ、3年後、ジョウト地方。





「ふあぁっ…。」




大きな欠伸と共に体を起こすのは、カントー地区チャンピオンである、ライトだ。




(…今日で3年…か。)




3年前の今日。
それは、カントー地方セキエイ高原でポケモンリーグがおこなわれ、




ライトがチャンピオンになった日。




そして。














(俺が、図鑑所有者じゃ、なくなった日。)














ブルーに図鑑とカメックスを押し付けて出てきたあの後、ポケナビに何十件と着信があったが、




ライトは一度たりとも出なかった。




あのリーグのおおよそ2年後、スオウ島という島で何やら四天王との一般トレーナーの大きなドンパチがあったらしいがライトはそれについてよく知らない。




カントー地方に居続けたら、
すぐに見つかってしまうと思ったので、ライトはあのままジョウト地方に来ていた。




そして少し落ち着いた頃に、
そっとまたグレンで暮らそうと思っていたのだが、




ライトの帰らぬうちに、
グレンで激しい火山活動があったらしく、家どころか街ごと押し流されてしまい、




帰る場所がなくなってしまったライトは仕方ないのでずっとジョウトの色々な場所を転々とし、野宿したりなんだりとして
この3年間を過ごしていたのだ。




所在を転々として、
住んでいる場所こそポケモン協会に教えなかったものの、





チャンピオンとしての仕事(書類仕事だが)はきちんとしていた。




「…さて、今日の天気は…?」




晴れ渡る青空に、思わず笑みが零れた。





チャンピオンというだけあって、金銭的な面では困っていなかったが、洞窟暮らしは良いものではない。




ただ、それよりも問題なのは。




(…もうすぐか…。)




3年に1度開催される、
ポケモンリーグだ。
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