episode 2

□ポケモンリーグ
1ページ/2ページ

---。「お待たせしました。」




会場に響くのは、理事のアナウンス。




「3年に一度、全国ポケモントレーナー達の頂点を決める祭典。セキエイ高原ポケモンリーグの開催です!!」




オオオオ……と、会場に集まった人々の歓声が一気に湧き上がる。




「それでは、早速セレモニー第一弾、前回優勝者にして現チャンピオン、今は姿なきグレンタウン出身のライトさんの登場です!!」




ビュン!と一気に入口からカイリューで登場するのは…、あまりにも不貞腐れた顔をしたライトだ。




(くそっ……)




思わず心の中で吐いた暴言。
うずまきじまからグリーンに強制連行された後も、このリーグ開始直前まで、グリーンは片時もライトの側を離れてくれず、逃げられなかったのだ。




更なる歓声の中、理事はどんどん続ける。




「続いてセレモニー第二弾!本開会式の目玉、ジムリーダー16人によるエキシビジョンマッチ、カントーVSジョウト、8対8の対抗戦!!」




その言葉と同時、会場グラウンドが2つに分かれ、リニアモーターカーが入って来た。




「このリニアモーターカーはお察しの通り。これより素晴らしい戦いを見せてくれる16人を運んで来てくれたのです!」




(…ジムリーダー…ね…)




理事のアナウンスに声を傾けながら、ふと思う。




(俺がいなかった3年で…、グリーンがジムリーダーか…)




しかも本人に聞いたところ、彼が就任したのはトキワジムだという。




「それでは、カントーの8人、ジョウトの8人、全ジムリーダーの登場です!」




ワアアァァァ、と盛り上がる中での彼らの登場は、更に歓声の音量を上げる。




会場は、盛り上がりに満ちていた。
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ