episode 2
□勝負
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「っ!」
その姿に人一倍反応したのはライトだった。
その征服には、”R”の文字。
「我らはマスク・オブ。アイスの側近、シャム!」
「カーツ!」
その文字が表わす意味は。
「にゃろお!エンジュの地盤沈下に続いて、今度はなにするつもりだ!」
バッ!とゴールドが動く。
(エンジュの地盤沈下…?)
どうやら、彼らの情報はゴールド達のほうが詳しいらしい。
「待てゴールド!むやみに突っ込むな!」
ライトも飛び出したが、
「!? 何だ!? 動けねえ…?」
ガキっ、と3人の動きが制限された。
「ハハ!お前たちの手の届かない所でもう計画は進行しているのだ!我々ロケット団の復活を世に知らしめるために、まずこのポケモンリーグ会場を乗っ取ってやる!」
「何ィ…!」
ゴールドは敵意剥き出しだ。
「見るが良い!マスク・オブ・アイスが今大きな力を手に入れようとしているのを!」
カチ、とシャムがボタンを押すと、映し出された映像。
それは、ホウオウと仮面をつけた男が戦っている状況だ。
「バカな!ジムリーダーは全員この会場にいるってのに!どうなってやがる!!」
「え、それとなんか関係なんの?」
ゴールドが吠えた言葉にボソっとクリスに聞くと、
「ロケット団の新ボスは、ジムリーダーの誰か、という有力な情報です。」
と言われた。
(へえ…。まるで、サカキだな。)
「あのお方の力をもってすれば、たとえ伝説のポケモンであろうと手にすることはたやすい!見るが良い、あの方がホウオウをその手におさめる瞬間を!」
カーツがなにやらくだらないことをガタガタ言ってるが、ライトはとりあえず状況の整理に入る。