呪われた少女はアクマを救う! 休止

□☆教団の朝☆
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次の日の朝。
僕は見慣れぬ部屋で目を覚ました。

ーーあれ…?
…あ、そっか。僕、今日から教団のエクソシストになるんだったっけ…。
忘れてた…。
ぼーっとする頭を抑えながら、ゆっくりと起き上がる。
琥珀「…ふ…ぁ…」
小さく欠伸をして背伸びをすると、どこからかマオがやって来て琥珀の膝の上に乗った。
琥珀はマオを撫でながら微笑む。
琥珀「朝ごはんは…まだだったね。待ってね。今準備するから。」
そういい立ち上がろうとすると、マオは琥珀の肩に移動した。

ーそれからマオに餌を与え、いつもの私服に着替え終わった琥珀は、マオを部屋に置いたまま外へと出た。
琥珀も朝食を済ませるため、食堂に向かおうとしたのだ。
ーーまだちょっと痛むなぁ。…さっさと治してもいいんだけど…。あれ、体力かなり消耗されるからなぁ。…この怪我だけの為に、力を使うのはあれか。…やめとこ。
琥珀が左手を軽く抑えながら食堂に向かっていると、途中でアレンと遭遇した。
どうやら、アレンも今から朝食をすませるようだ。
アレン「あれ?マオは?」
琥珀「マオは部屋でご飯食べてますよ。人間と同じものを食べると塩分が多すぎて体に有害ですからね。」
そう言うと、アレンは笑った。
アレン「そっか。」

…僕はアレンの笑った顔が好きである。理由は和むから。
ーー何でアレンは男なのにそんなに可愛いの?
これは昔からの疑問。
だが、今のところその答えは見つかっていない。
暫し悩み混んでいると、いつの間にか食堂についていた。
アレン「多い…」
ほぼ満席の食堂を見渡しながらアレンが言う。
琥珀はそんなアレンを横目で見ながら、料理長の元に向かった。
ーーさっさと朝食をすませて、マオの元に戻らないと…。
…琥珀の頭はいつでもマオの事で一杯である。
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