呪われた少女はアクマを救う! 休止

□☆アクマと記憶☆
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あれから僕は、マオを連れてヘブラスカにイノセンスを見せに行った。

そこで出た結果が以下の通り。

○水無月 琥珀
左手 シンクロ率98%。
右足 シンクロ率93%
○マオ
シンクロ率 97%

僕達のイノセンスはアレンと同様“黒い未来で時の破壊者を生み出す”らしい。
よく分からないが、ヘブラスカや大元帥達の反応を見る限り、凄い方のようだ。
…まぁ知ったことではないのだが。



そして現在、列車に乗って南イタリアに向かっているという訳だ。

琥珀「…ふぁあ…」
資料を読みながら小さく背伸びをする。
読んでいた内容を頭の中で整理しながらマオを膝に乗せた。


ー古代都市 マテール。
今はもう無人化したこの町に亡霊が住んでいるという。
調査の発端は地元の農民が語る奇怪伝説だった。
…亡霊はかつてのマテールの住人。
町を捨て、移住していった仲間達を怨んだその顔は恐ろしく醜やか。
孤独を癒すため、町に近づいた子供を引きずり込むと云う。

ーー奇怪、ねぇ…。
そこに在るだけでも影響を及ぼす程のエネルギーがあり、『適合者』を持てば対アクマ武器とも成るイノセンス…。
…イノセンスの存在が奇怪現象を起こす事もあるんだよね?
一体マテールの亡霊って何なの…。


そう思い、再び資料に目を通すと…そこにはたった一文でこう記されていた。


『マテールの亡霊は、イノセンスの宿った“人形”であると私達は踏んでいる。』
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