神と化け物と神童と。
□☆プロローグ☆
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やぁ、どうも初めまして。
僕の名前は鴉闇 琥珀。
ピカピカの高校一年生だ(明日から)。
…さて。明日から僕は楢鹿高校に入学する訳だが…その目的は決して忘れてはいない。
いや、忘れる筈が無い。
だって僕はずっとこの日を待ち望んでいたのだから。
やっと。やっとだ。
やっと…楢鹿高校に入学できる。
…この8年間は本当に長かった。
だが、おかげで綿密な計画を練る事が出来た。だから…失敗は許されないんだ。絶対に。
絶対に“殺”に復讐を遂げなければ。そうしないと僕の一族は報われないのだ。
…もう、これは生き残りである僕にしか出来ない事だから。
だから僕は復讐を遂げるまでの間、必死に生きなければならない。
…何。復讐を遂げるまでの辛抱だ。
それにサバイバルなんて、そんなものはもう慣れっこじゃないか。
大丈夫。
僕ならやれる筈だ。
だから心配しなくていい。
怖がらなくていい。
僕はただ生きるために戦えばいいんだから。それが僕に残された“シナリオ”なんだから…僕はその通りに生きていけばそれでいい。
それが僕のせめてもの償いだから。
…これは。
とある一人の化け物のお話である。
プロローグ
(そして物語は幕を開けた。)