呪われた少女はアクマを救う! 休止

□☆親友との再開☆
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それから半日後。
琥珀は待ち合わせ場所である“黒の教団が建つ崖の下”でアレン・ウォーカーと合流した。
懐かしき親友との再会である。
アレンは琥珀を見つけると、腕をぶんぶんと振った。
アレン「琥珀!」
琥珀「アレン…!すみません、待たせてしまったようですね。」
アレン「大丈夫だよ。僕もたった今来たところだし。」
アレンはにこりと微笑んだ。

琥珀「…にしてもこんなに崖が高いとは…。上まで行くのは困難ですね。」
遥か上まで続くであろう崖を見上げながら琥珀が言う。
それにアレンは静かに答えた。
アレン「でも…行くしかないよ。」
琥珀「…一つ聞いていいですか?…この崖を素手で登るのですか?」
アレン「…それしか方法はないんじゃない?(汗)仕方ないよ…頑張ろう。」
アレンがそう言い、振り返ろうとした時ー。

「きゅっう…」
マオが鳴いた。

アレン「…マオ、そこに居たんだね。」
琥珀のフードから出てきたマオを見ながらアレンが言う。
すると琥珀は、ポンっと手を叩いて言った。
どうやら何か思いついたようだ。
琥珀「…マオがいるじゃないですか。」
アレン「?」
琥珀「アレン。その崖、簡単に登る方法がありましたよ。」
アレン「…え!?」
琥珀の信じがたい言葉に、アレンは思わず呆気に取られる。
そんなアレンを見ながら、琥珀は話を続けた。
琥珀「マオに乗せてもらうんですよ。」
琥珀はしゃがんでマオを地に降ろす。
アレン「!」
その時、アレンは初めてマオの全身を見た。
…マオの背中には、十字架が埋め込まれていた。寄生型のイノセンスが埋め込まれていたのだ。
…そう。マオは、適合者なのである。
アレン「それは…!…で、でもマオに乗せてもらうって…?」
混乱するアレンを横目で見ながら、琥珀はマオの頭を撫でる。
琥珀「…マオ、発動出来るかい?」
マオ「きゃぅ!」
するとそれに応えるかのように、マオは体を激しく光らせた。
アレンはその眩しさに目を閉じる。


そして、次に目を開けた時、目の前に居たのは…。




「ぐるるるるるる…」

ー巨大化し、大きな翼をつけたマオだった。
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