トランプの世界

□一話
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「そう・・・・・そういうことね・・・・・!」

「ってことは・・・僕たちの地域の一人ひとりが反逆者ってことか…」

「そう。貴方達顔は見たことある?」


エースが問いかけるとクイーンは笑った。


「あははは!あたりまえじゃない!!」

「うーん…僕はわからないな…エースは?」

「・・・・・えぇ、見たことあるわ。」


そう言うとクイーンはふっと笑った。


「あぁ…私たちが倒していいのよね・・・・・?
 楽しみだわ…早く戻って来ればこんなことにはならなかったのに・・・・・

 さぁ…早く噛みつきに来なさい…私のわんちゃん・・・・・あははははは!!」


そう笑い続けるクイーンを見てジャックは無表情のまま言葉を続けた。


「・・・・・あぁ、見るとクイーン…まさにクイーンって感じだよね…。
 SMプレイが似合いs「そこは言わない、ジャック。」はーい。」


「でもムチもたせたら本当に女王様だよね」とか言うジャックを
エースが蹴るとキングはコツンッと杖で床に叩いた。


「そういうこと…だから、私は帰る。」

「待ちなさい、キング。」


そこでキングはふとエースを見た。


「ここはもう…どの地域から闘いに行くか決めた方がいい。
 私はそう思うの。どうかしら?」


そうエースが問いかけるとキングは少し考えてから小さくうなずいた。
そこで誰かの手が挙がる。


「私が先に行くわ。」

「クイーン…」


最初に手を上げて口を開いたのはクイーンだった。


「別にダメな理由はないでしょう・・・・・?
 私は早く見つけてあげたいの私の場所から逃げたワンちゃんを…早くおうちに戻してあげたいのよ?
 私の所に戻ってきたらみっちりお仕置きしてあげないとね…ふふふっ」

「うわぁ…マジ引くわ、クイーン。
 じゃ、次僕。」


そう言ったのはジャックだった。
帽子を直しながらジャックは言葉を続ける。


「どうせ、クイーンの所でめったにされる気がするけど…
 まぁ、そのクイーンが負けた後に僕に負けるのも面白そうだしね〜」


そう笑って言った。


「じゃ…次…私…」

「じゃ、最後はアタシってことね…」


そう溜息をつくとエースはキングを見た。
キングはそれを確認してマントを翻す。


「話はこれだけ…早くこの場を去る…それが約束。」


そう言葉にするとキングはその場から消えた。


「本当…魔女みたいよね…;」

「そうだね…じゃ、僕らも帰ろうかエース。」

「!…そうね。」


そう言って全ての地域の主将は戻って行った。
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