トランプの世界

□二話
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ナイトメアはソフィアの言葉に眼を丸くした。
そして


「ぷ・・・・・あははははははっ!!」

「っ!?」


いきなり笑い出した。
そのまま後ろに倒れる。

それを見てアルはぎょっとしてその場を離れ、
ガゼルは自分に転がってきたナイトメアを蹴る。

「あだっ!」という悲鳴が聞こえた。


「ナ、ナイトメア・・・・・?」

「ひーあ、あはは・・・くー腹いてぇ・・・!

 お前…やっぱ変わってるなあ」

「・・・・・?」


ソフィアの顔を見てナイトメアはふと笑った。


「お前の運命・・・俺が手助けしてやるよ。」

「!ナイトメア・・・・・。」



「くだんねえ。」


その言葉が耳に入る。

そう言ったのはガゼルだった。
全員がガゼルの方を見る。


「そんなもんできるわけねえだろうが。」

「ガゼル・・・」

「そんなことがてめーにできたら・・・できたら…」

「?ガゼ、ル??」

「てめーにできんならだれでもできるだろーが、ボケ」

「ボ、ボケェ?!」


ガゼルがそっぽを向いた。
ギャイギャイとソフィアが威嚇していたがガゼルがピクリと動いた。

それと同時にアルとナイトメアもソフィアを見た。

ガゼルに睨まれてる気がしてビクッとするソフィア。


「な、なによ…」

「来たな・・・」

「え?」

「ソフィア、上だ!!」


そうアルに叫ばれ上を見ると手裏剣がふってきた。


「な・・・っ!!」


眼をつぶるとアルがソフィアの腕を引き、ナイトメアが同時に影の壁を作った。


「大丈夫か!?」

「う…うん…」


木の上から忍びのような人間が三人現れる。


「こいつらは・・・」

「忍者だねー」

「んなこと言ってんじゃねえ!!」


ガゼルがナイトメアにきれる。


「この人たち・・・」

「間違いない…ハートの国だ。」


アルが敵を睨みながら言った。
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