目で追う物語

□四話
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「・・・・・え?」

「どうも・・・・・。」


アタシは今赤ジャージの人と二人っきり(?)です。
なんでこうなったかって?

それは―――












「こんにちは、ミカゲさん!」

「・・・・・。」


画面には青い髪の少女、エネちゃんがいた。
なんでだ、なんでアタシのスマホにいる。

故障かと思い再起動を押そうとすると元の待ち受け画面に戻された。
夢ではないらしい。


「こんにちわ・・・どうしたの?」

「ご主人で遊び・・・じゃないや。
 ご主人との親睦を深めた方が良いと思ってお誘いに来ました!!」


おいおい、今「ご主人で遊び」って言ったぞ。

まあ、あいにく今メンバーは任務に行ってていない。
アタシは・・・キドに「働き過ぎだ!」って怒られて行けなかったけど…。


「行きましょうよーミカゲさん!」

「うーん・・・」


キド達にはメールしておけばいいか。
うん、そうしよう。


「じゃあ、行きますか。」











と言う訳だ。


「ぶっふぉww
 ご主人の顔最高www」

「うるせえぞエネ!!」

「きゃー怒ったー!!」


なんだこのコント。
まあ、いいや。


「ま、まあ立ち話もアレだし・・・
 中入れよ。」

「え、あ、じゃあお言葉に甘えて。」


そう言ってミカゲは笑った。
正直に言おう。可愛い。

俺の好きなアイドルと同じくらい・・・いや、それよりも笑顔が似合う。

そんな子を俺の部屋に呼んでいいのだろうか?
いや、俺が呼んだんじゃなくてエネが呼んだんだ。
大丈夫、任務続行。←


「ご主人、ミカゲさんに変なことしちゃだめですよ?」

「しねえよ!!」
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