目で追う物語

□六話
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昨日、久々に同級生にあった。
最悪だったけど…赤ジャージが助けてくれた。

そして・・・・・


「アタシの・・・ファ、ファーストキス・・・・・!」


口元を押さえてアタシは顔を真っ赤にする。
間違いない。
あの感覚は・・・くち・・・


「わあぁああぁぁあもぉおおおおぉおあああぁぁぁああああ!!」


思いだすだけで顔に熱がたまる。
誰か助けてくれ。


「ミカゲ。」

「うひょぉあ!?」


目の前にコノハの顔。
驚いて起き上がろうとするとコノハのでこに見事ヒットした。
あまりの痛さで蹲るアタシ。


「・・・・・痛い。」

「痛いって顔してないよ!??」


少ししょぼんってしてるけど!!
でこをさすりながら


「で、なに?」


と問いかけると、コノハは無表情のまま
「キドが呼んでる」と告げた。

キドが??

コノハと一緒にリビングに行く。


「やっと降りて来たか、ミカゲ。」

「遅れてごめん。
 で、何か用?」

「あぁ。
 マリーがコップ買いたいらしいんだ。」

「コップ?」


ショボンとした顔でマリーは牛乳パックを持っていた。
あぁ、また割ったのか。


「で、マリーとお使いに?」

「そうだ。」

「わ、私も行く、の?」

「あたりまえだろ?」


マリーが首をブンブン横に振るが、キドは知らぬ顔。


「頼んだぞ。」

「・・・はーい。」


鬼だっ!!
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